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aki.nagaさんの夢のつづき [日常雑記]

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その建物は住宅街にあって、今は合宿所として使われている。
白いコンクリートの打ちっ放しかモルタル壁が周囲を囲む四角い外観は、可愛げも味もそっけもない。
中も四角く区切られており、数人ごとに宛がわれた居室と、風呂と、手洗い場がある。
庭はなく、建物の道路に面した一部に幅の広い出入り口として、四角くぽっかり切り取られた空間があるだけだ。
何室あるかは分からない。自分に宛がわれた部屋は1階の奥にあって、ほかに3人のルームメイトがいる。みな年頃で独身である。確実なのは、それだけだ。

その日は夕方まで作法のレッスンが続いた。
全員が合宿所から歩いて近くの場所にあるホールに集められ、初対面の挨拶のしぐさから、立ち居振る舞い、談笑のマナーまで。
大勢でいっぺんに学ぶだけの広い場所はさすがになくて、全体は何分の一かのグループに分けられ。
移動には三角の旗を持ったツアコンまがいの先導がついて、何階建てかのホールを上や下へと行ったり来たり。
合宿とはいえ、皆それなりの良家のお嬢さま方だし、授業内容も実技に近いせいで、誰に見られてもおかしくないだけのドレスを纏っている。歩くだけでも体力が削られるだろう。
自分も例に漏れず。
ひととおりのカリキュラムをこなして解放された頃には、汗だくになっていて風呂に入りたかった。
片側に花屋や喫茶店の並ぶ舗装道を、参加者の集団に紛れてゆっくり歩いて戻って、風呂へと直行すると誰もいなかった。公衆浴場とまではいかないが個人宅のものよりは大きめのバスルーム。
仕方がないのでボイラーに足を運び、湯の準備をした。
基本的にここはセルフサービスのようなのだ。
でも風呂だったら、誰かひとりが最初に支度をすれば良いだけ。建物内の設備はすべて朝方に管理スタッフが掃除をしてくれているらしい。だから後始末は不要だ。
湯船にまで手間をかける時間が惜しくて、早々にシャワーを浴びた。
暗くなったら夕食だ。
ドレスを脱いで軽装になって通路に出たら、外に面した出入り口からルームメイトが帰ってくる姿を見つけた。喫茶店に寄ってきたのかもしれない。3人は仲が良いのだ。決して自分ひとり、のけ者にされているというわけではない。こちらはマイペースを貫いているだけ。
なんといっても同世代の女の子同士だ、2人もいれば噂話に花が咲く。その話題の豊富さといったら王国の諜報部も真っ青といったところではないだろうか。
だって何も知らされずに集められた今回のこの大掛かりな独身女性教育プロジェクトの目的さえも、実はひっそりと囁かれているのだから。

数年前からのことになる。
大陸の山や森と隣接した土地ばかりか街にいたるまでも、魔物が跋扈するようになった。
もともと魔物といっても妖術などもちいるわけではなく、腕に覚えのある者ならば退けられるだろう程度の大きさと強さだという。
人に慣れていなかったのかもしれない。街の外側に出没していたのは夜だけ。
けれど、街に入り込むようになった最近では昼夜関係なくなってきていて、1匹だけなら退治できても数匹で行動するようになっては、人間側も危なくておちおち手を出せない状況になってきたのだとか。
遭遇したら死んだふり、あるいは全力で逃げろ。といったまったく反撃にならない対処法が流布されるばかりなのだ。
そんなだから魔物はますます我が物顔で、街の被害は拡大していく。
たいがい狙われるのは昼間ひとのいない民家の食糧で、敵も大勢の前にわざわざ姿をあらわすようなことはしない。
が、日中、居住区の屋根に数匹で陣取った姿を近所の人間に目撃したりはされている。
耕作地帯の食物よりも、庭の畑が荒らされる。
家畜がいれば喰われることもあるらしい。
有識者の見解によると、魔物はどちらかというと肉食で、1軒1軒が離れている農家よりも街のほうが収穫の効率が良いのだと。
人を直接襲うことはまだなかったが、何度か襲われた民家に居合わせた住人が負傷した。
家畜を好むことは知られている。ひとの血肉の味を覚えたらどうなるか分からない。
危機感を募らせた上層は1年かけて意見をまとめ、対策を打ち出した。幸い小さな国なのだ。金はないが、結束力はある。
武力の優れた隣国に助けを求めた。
見返りが、婚姻率の低い彼ら国民の若者達へ、パートナーを提供すること。
そうしてまず、借り出された小さな国の適齢期の独身女性達は、急遽、王城で集団見合いをさせられることになったのだ。

という夢を見ました。
内容に大きく文章的補完アリ。
たぶんこれはあの夢の続き。




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